ためいけ
■ 溜池
農業用水を溜める人工池。当地方は瀬戸内気候のため全般に降水量が少なく、また河川の流域が狭く水量も乏しいことから、かん漑用水源として利用するには充分ではありませんでした。そのため本市では古くから大小多くの溜池が築造されて、かん漑用水の確保に努力が払われてきました。1316(正和5)年の年号がみられる『和泉国日根野村絵図』には、現存する溜池の名がいくつか記されています。また近年では溜池の役割も多様化しており、本市でも溜池かん漑地域のモデルとして水資源開発保全の事業が実施され、実効を上げています。現在、大小約90ヵ所の溜池が数えられます。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 141ページ)