泉佐野市立図書館
いずみさのなんでも百科
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かいのいけ

■ 貝ノ池

長滝と日根野の境界にある溜池。もともとこの池のある一帯は、河川からの取水の便が悪いうえに、土地に保水性が乏しく、台地中央部という地形的制約から溜池を造るのに難しい土地でした。 しかし長滝村の本格的な開発のためには用水の確保は不可欠であったため、いくつかの溜池が造られました。貝の池も約400年前に2つの溜池を1つにして造られたといわれています。築造後も何度か貯水量を増やす工事が行われ、多くの田畑をかん漑するようになりました。 第二次世界大戦中、佐野飛行場が建設された時には、航空機の着陸障害という理由から堤防が削られ、池床が畑となったこともあります。この時には約2年半の工事の末、1954(昭和29)年に溜池として復活しました。 1989(平成元)年、関西空港自動車道の建設に伴う交換農耕地造成のため、池の半分が埋め立てられ現在の姿となりました。
・水面積3.1ヘクタール/貯水量79,0001立方メートル
(出典:『泉佐野何でも百科』  泉佐野市役所  1994年  45ページ)

参照→溜池佐野飛行場関西空港自動車道