まさもとこうたびひきつけ
■ 政基公旅引付
日根荘園領主九条政基が1501(文亀元)年から1504(永正元)年にかけ、同荘に滞在していたときに記した日記。これには政基の日々の生活とともに荘園支配・経営、当時の人々の様子などの記録が残されています。このような荘園生活の様子が具体的に記されたものはほかになく、また記述の地名や場所が今でもそのまま残っていて現在との対比ができることなど、戦国時代の荘園研究にとって貴重なものとなっています。この日記は宮内庁書陵部にあり、1958(昭和33)年発刊の泉佐野市史の資料調査の時、初めてその存在が紹介され、中世の歴史資料として一躍脚光を浴びました。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 201ページ)