こかわかいどう
■ 粉河街道
貝塚市と和歌山県那賀郡粉河町とを結んだ和泉山脈越えの交通路のひとつです。古くより和泉国南部と紀伊国北部をつなぐ主要道であったと思われます。西国三十三所観音霊場第三番札所の粉河寺や根来寺、修験道霊場犬鳴山七宝滝寺への参詣道としても用いられました。戦国時代には根来寺勢力の泉南進出の軍用道路になりました。本市内では、鶴原新家町から一度熊取町に入り、その後土丸から大木を通り、神通峠を経て粉河へと向かいます。約16キロメートルの行程は現在の主要地方道泉佐野粉河線にほぼ踏襲されていますが、本市内の平地部では近代以降の開発で何度も回収されたために大きく変化しています。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 83ページ)