ひばしりじんじゃ
■ 火走神社
大木にあり、延喜式神名帳にも記載されている古社。かつては滝宮滝大明神とも呼ばれていました。社伝によると、祭神は火の神である軻遇突智命(かぐつちのみこと)とされ、江戸時代のはじめごろまで男巫が火の上を走り渡る神事があり、ここからこの神社の社名がついたといわれています。『政基公旅引付』では盆や雨乞(あまご)いの時に演じられた様々な芸能は「この神社の猿楽や風流は都の芸能にも劣らぬもの」と記されています。元和年間の建立の本殿は一間社春日造で、本市指定文化財です。また本殿となりの幸神社は室町時代のものと考えられ、一間社春日造りで1993年(平成5)年に国の重要文化財に指定されています。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 187ページ)