■ だんじり
秋祭りのときに繰り出される山車(だし)の一種。大屋根、小屋根を持ち、彫り物には馬に乗った武者や戦の場面が好まれます。重さは4トン以上もあり、笛や太鼓に合わせて大勢で綱を引きながら街の中を巡ります。「曳きだんじり」と「担いだんじり」の二種類があります。とくに長滝中ノ番の曳きだんじりは1862(文久2)年に製作された泉南で現役最古のものであり、構造的にも破風が大屋根の四方にある四つ屋根式、大屋根が上下して小屋根が横にスライドするからくり式などの特徴を備えた貴重な文化遺産です。
また大木の担いだんじり3台も、登り下りの細道を巡行できるよう工夫され屋根の上げ下げが可能なからくり式で、府下にはほとんどない貴重なものとなっています。
1994(平成6)年5月には市内の4台のだんじりが初めて中国上海市にわたり、日中双方の青年が力を合わせて曳行し友好を深めます。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 144ページ)