くまのかいどう
■ 熊野街道
京都府から和歌山県にいたる熊野三山への参詣道として発達した街道。
泉佐野市内では貝田から田出、市場、安松、樫井を通って泉南市に抜けていきます。人々の往来とともに整備されたこの街道沿いには、熊野権現の分身とされる熊野九十九王子が配されていました。本市内にはそのうちの、貝田王子、佐野王子、籾井王子があったとされています。狭く曲がりくねった道だったのが広くまっすぐに改修され以前の風景はほとんど残っていませんが、わずかに樫井付近に往時の面影がみられます。江戸時代からは小栗街道とも呼ばれるようになりました。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 73ページ)