熊野九十九王子社の中でも特別な和泉国五体王子の一つです。古い記録にもその名前はたびたび登場しています。佐野王子を経た熊野詣の人々は当王子に参拝し、奉幣や里神楽などの奉納を行ったり、舞や相撲を披露しました。1915(大正4)年、日枝神社に合祀されました。その跡地である南中樫井の民家の庭には「籾井王子之跡」の石碑が建っています。「樫井王子」というのはこの王子のことです。 (出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 217ページ)