泉佐野市立図書館
いずみさのなんでも百科
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くまのもうで

■ 熊野詣

熊野街道を通り、熊野三山へ参詣すること。平安時代末期から鎌倉時代にかけて熊野三山信仰が広まっていくとともに、さかんに行われるようになってきました。吉野、かつら城と並んで古来霊地とされてきた熊野三山は、西方浄土(補陀落浄土)と同一視され、ここに参詣すれば極楽往生できると考えられていました。このため一般庶民から上皇や法皇に至るまで、多くの人々が熊野街道を行き来し、その様子は蟻の熊野詣ともいわれるほどでした。街道沿いには旅の途上で喫(みそぎ)やお祓(はら)いを行うための熊野九十九王子が配されていました。本市にも佐野王子・貝田王子・樫井(籾井)王子が存在していたことが藤原定家の紀行文『後鳥羽院熊野御幸記』からわかります。『御幸記』には、樫井(籾井)王子で御幣が奉納され里神楽や相撲が行われたと記されています。
(かつら城の「かつら」は「くさかんむり」に「曷」)
(出典:『泉佐野何でも百科』  泉佐野市役所  1994年  74ページ)

参照→熊野街道佐野王子貝田王子籾井王子