きょうしごえかいどう
■ 孝子越街道
本市から和歌山市にいたる街道。近世の漁業や海運の発達に伴ってできた海沿いの集落を結ぶ道として盛んに利用されてきました。鶴原で紀州街道から分岐し、下瓦屋、湊、旧佐野町、羽倉崎を通ります。本市を抜けた後は田尻町、泉南市、阪南市の大阪湾沿いを南西に、岬町深日で南下し、孝子峠を越えて和歌山市内に入ります。鶴原から約25キロメートル。東方の雄山峠越えの紀州街道に比べると和歌山市内への距離はやや遠いのですが、和泉山脈を横断する山中の道が短いためさかんに利用されてきました。また南海本線もこの街道にほぼ平行して敷設されています。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 66ページ)