おりものぎょう
■ 織物業
タテ糸とヨコ糸を織り合わせて布をつくる産業。泉南地域は綿花の産地であったことから、主として綿織物業が発展しました。織物を織る機は下機(しもばた、じばた)が用いられましたが、江戸時代後期の佐野では多数の下機を一箇所にして織子を集めて織る工場制手工業(マニュファクチュア)生産も始まっています。本市の織物は和泉木綿の産地として江戸時代から発展していましたが、近代に入っても良質の白木綿からつくる手拭(てぬぐい)の産地でした。この伝統をうけつぎ、今日のタオル製造業に発展しました。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 43ページ)