なかみじんじゃ
■ 奈加美神社
中庄にあり、旧社名を大宮神社という古社。創建年代は不明ですが、平安時代初期と考えられています。祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)(応神天皇)、比売命(ひめのみこと)(応神天皇の后)などといわれています。1577(天正5)年織田信長に焼き払われましたが、1610(慶長15)年に社殿が再建されました。1985(昭和60)年には全面解体修理がなされ、現在本殿は覆屋で囲まれています。社殿は三間社の流造、屋根は桧皮葺(ひわだぶき)、正面につけられた千鳥・軒唐破風(のきからはふ)は市域最大で、その精緻な技法と桃山風の色彩が特に目をひきます。現在大阪府指定文化財となっています。名称の由来は、中庄の“な”、上瓦屋の“か”、湊の“み”を取り3町協同の願いを込めて名付けられたものです。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 160ページ)