ごしゃおんど
■ 五社音頭
日根神社例祭「まくら祭り」、ゆ祭り、宮座の宮送りで唄われる伊勢音頭系の民謡。かつては囃子の文句からヤレナイ節と呼ばれていましたが、1965(昭和40)年五社音頭と命名しました。このとき初めてゆ祭りに五社音頭が奉納されています。
ヤレナーエ メデタメデタワヨ(ヨイヤセ)
三つ重なりて(ハーヨーイセーソーリャセ)
ヤレ 末は鶴亀 ヨイナ ソーレワナ
五葉の松
(ヨーリャヤートコセーエーヨーイヤーナア)
どなたもな唄 てんか ソリャーヨーイートセ
文献によれば8世紀前期の養老年間に和泉五社の放生会があったということですから、その後和泉国を代表する五社(大鳥神社、穴師神社、聖神社、日根神社、積川神社)が、朝廷から社領を受けて五社の祭りをしていたようです。16世紀初頭の政基公旅引付にも祭りの様子が記されています。それが連綿と戦国時代までつづきましたが、1585(天正13)年秀吉が戦乱のなかで中断し、江戸時代にはふたたび復活することはありませんでした。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 85ページ)