しゃっとる(とびひ)
■ シャットル(飛び杼)
布のヨコ糸を織る道具。古来「杼(ひ)」と呼ばれましたが、洋式織機の導入後シャットルと呼ばれることが多くなりました。手機でも力織機でも布がタテ糸とヨコ糸によって織られることは変りありません。自動織機とは、ヨコ糸が終わったシャットルを、人手を使わずに交換する装置をいいます。タテ糸はへとおしによって一本一本かざりに通され、これを上下に開くことによってヨコ糸をつけたシャットルを左右に飛ばし、おさを打つことによってヨコ糸を締めて織り込んでいきます。このためシャットルは毛羽立っては困るので材質の堅い柿や樫が使用され、合成樹脂のシャットルもあります。第1次世界大戦時の綿業の発展にうながされ、1941(昭和16)年には本市は全国シャットル生産の大部分を生産しました。今日でもタオル製造業の産地である本市では、シャットルをはじめ織機の多くの部品の特産地となっています。しかし、現代ではシャットルをまったく使用しない革新織機が現れ、左右から棒が飛び出して中央でヨコ糸を交換するレピア、ヨコ糸をつけた玉が飛び出すクリッパー、空気圧でヨコ糸を送り出すエアジェットなどの新しい方式が採用されて、たいへんな高速でタオルを織ることができるように変りつつあります。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 117ページ)