じょうぜんじ
■ 上善寺
正式には白道山西岸院上善寺といい、栄町にある浄土宗知恩院派に属す寺院。中本山格で多くの末寺を持ちます。かつては西南海岸上善寺山にありましたが、1534(天文3)年に現在地に移転。
寺地などは奥左近の寄進によるものであったため奥の寺とも呼ばれていました。本尊は阿弥陀如来です。寺の記録によると、1512(永正9)年燈誉上人の開創とされています。上人は出産のときに死亡した母親の腹を切り裂いて取り出されたことから鎌上人とも呼ばれ、泉州地方の浄土宗興隆に努めた人物。1544(天文13)年宗祖法然上人の330回忌にあたり勧請され、大法会の唱導師を努めた後知恩院住職となりました。
阿弥陀如来座像は黒仏と呼ばれ市内では最大の仏像。また門は古く本堂、庫裏も規模の大きい建物です。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 121ページ)