にいがわけ(きゅうにいがわけ)
■ 新川家住宅(旧新川家)
本町にある旧新川家の住宅。建築年代は少なくとも天明年間と考えられています。南向きに建てられた母屋の南西部に角屋が突き出すように付けられ、全体的にL字型のいわゆる「鍵の手町家」の構造をしています。平面構成・小屋組に工夫を凝らし、本瓦葺の入母屋と桟瓦葺の下屋庇、周囲の長屋・塀・土蔵ともに巧妙に組み合わされています。日根対山などの豪華な襖が入る明治初期に増築された座敷・仏間も違和感なく、それぞれの時期の伝統的建築手法を知ることができます。旧新川家住宅は、江戸時代に繁栄した町家建築の数少ない貴重な文化財となっています。
この建物は1993(平成5)年に本市で譲り受けました。今後は修復の後活用しながら保存していきます。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 167ページ)