佐野の漁民が、8月16日に漁業の安全と漁の妨げとなるくらげの発生を押さえることを祈願して行う祭り。別名くらげまつりともいいます。盆が過ぎると、波は高くなり、くらげが大量に発生して漁師を悩ませます。そこで大阪湾の漁民はどこも浦祭りを行ってきました。佐野では祭りの当日北浜や中浜、浜出神社の旧社地などの聖地で祝詞(のりと)をあげ神子神楽を奉納し、水面に酒を注ぎます。佐野漁港は沖合の埋立地に移転し空港前島の埋立で渚に遠くなりましたが、漁民は昔ながらの祭りを続けています。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 27ページ)