むかいくま
■ 向井久万
〔1908−1987〕上之郷机場の生まれの日本画家。幼少より絵を描くことを好み、西山翠嶂の門下生として日本画の勉強に励み、日本画の開拓を志す創画会の会員となりました。戦時中『男子生まる』が帝展に入選して一躍有名となり、『白馬』が当時の政府に買い上げとなるなど、画壇としての地歩を着々と築いていきました。ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士による『学者の森』が朝日新聞に連載された時には、その挿絵を描いています。
生涯郷土を愛し統けた人で、亡くなった時には彼の遺志により、代表作『浮游』を含む26点の作品が本市に寄贈され1991(平成3)年の文化祭で披露されました。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 210ページ)