めしのかすがでしんでんべっそう
■ 食野春日出新田別荘
大阪市西淀川区春日出にあった食野家の別荘。もともと紀州徳川家の別荘であったものを食野家が譲り受け、春日出の新田に移築したものです。しかし食野家の財政上の理由から天保年間に売却され、1906(明治39)年に横浜の原富太郎の所有となり、横浜市中区本牧三之谷にある「三渓園」という庭園に移転され「臨春閣」と命名されました。この臨春閣は1831(昭和6)年に国宝に指定されましたが、第二次世界大戦のとき大破。戦後これを修復し、再び重要文化財として国から指定を受けて保存されています。
(出典:『泉佐野何でも百科』 泉佐野市役所 1994年 213ページ)