泉佐野市立図書館
いずみさのなんでも百科
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わたさいばい

■ 綿栽培

綿織物の原料になるワタを栽培し綿花を出荷すること。本市を含む泉南地域はワタ栽培がさかんな地域で、江戸時代初期から全国的に有名でした。元禄時代には、長滝村は4分半、佐野村・安松村は4分、日根野は3分、上之郷は2分と記されているように稲作に匹敵する栽培面積に達し、特に海岸地帯ではワタの作付けがさかんでした。ワタの栽培はお上によって何度も制限されていますが、ワタ栽培の高い収益性は制限を乗り越えて泉南地域を全国的な産地に成長させ、流通を阻害する政策には全村の国訴をもって闘いました。ワタの栽培はつぎのとおりです。5月にムギの間に種まき、以後ほしか肥料をやり、8月には芽かき、そして日照りの心配をする夏を越すと、9月から綿花の摘み取りにはいります。こうして収穫された綿花は良質の白木綿を中心とする和泉木綿として布に織られました。江戸時代の後期になると、後進地域での栽培が進み大都市近郊の泉州では人手不足や高価なほしかの使用などで衰退し、サトウキビなどへ転換していきます。明治時代に入ると、輸入綿花が安価に入るようになりますます衰退しますが、それでも明治時代中期の統計ではまだまだ栽培されていたことがわかります。しかし、綿織物は近代以降もますます発展し、わが国の近代の発展を支える一代産業に成長しました。
(出典:『泉佐野何でも百科』  泉佐野市役所  1994年  226ページ)

参照→織物業