泉佐野市立図書館
いずみさのなんでも百科
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■ タマネギ

ネギ科の洋野菜。水田の裏作として栽培される泉南地域の特産物。しかし、最近では北海道、淡路島など従来からの産地にくわえて、水田転換作物として全国で栽培されるようになり、外国からの輸入も増大して市場は厳しさを増しています。 明治の中頃岸和田土生の農業技師坂口平三郎が耕作を指導し、田尻・吉見の今井佐治平らの篤農家が苦心のすえ経営がなりたつ裁培の定着に成功しました。その当初は日本人の好みになかなか合わず販路に苦しみましたが、神戸を通じて保存のきく野菜として大陸方面に輸出がのび、国内でも洋風料理を中心に普及するようになり、こんにちでは家庭でなくてはならない重要な野菜になっています。市内での生産は宅地化がすすむなかでせばまっていますが、ほうぼうにあるタマネギ小屋はかつてのさかんな様子を知らせてくれます。
・耕地面積263ヘクタール/年間生産量12,900トン(1990年)
(出典:『泉佐野何でも百科』  泉佐野市役所  1994年  140ページ)