泉佐野市立図書館
いずみさのなんでも百科
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ふとんだいこ

■ ふとん太鼓

佐野の春日神社の夏祭りで担がれるふとん型のみこし。太鼓台ともいいます。毎年7月23日が宵宮、24日が本宮です。両日とも佐野の町場を練り回ります。約1トンあるといわれるふとん太鼓を野出町、春日町、新町から3基繰り出し、商店街や駅前など巡幸しますが、ふとん太鼓には乗り子と呼ばれる男児が数人豪華な晴れ着をまとい美しい帯をたらして太鼓をうち、輿き手の調子をとります。この調子にあわせて、輿き手は、
石山の秋の月 牡丹に唐獅子 竹に虎
などと祭り囃しを唄います。梅雨明けの真夏の日を浴びて若者は汗だくです。見ものは、宮入りの練り合いです。神社の大鳥居の下で取締役とふとん太鼓が押し合うさまは力がこもる祭りのハイライトです。3基が宮入りしたあと、神輿の渡御が始まります。この祭りはもともと漁師の祭りから出発したといわれていますが、海岸寄りの旧聖地や魚市場を巡幸します。 春日神社のふとん太鼓は明治初年に淡路島から伝わった漁民の祭りから出発したといわれていますが、春日神社では古来新暦の7月24日に夏祭りが行われていましたので、神社合祀ののちに佐野の総社の夏祭りとなり、漁民の豊漁と町場の人々の夏の除災の願いがこめられていると考えられます。
(出典:『泉佐野何でも百科』  泉佐野市役所  1994年  192ページ)

参照→春日神社