泉佐野市立図書館
いずみさのなんでも百科
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ひねじんじゃ

■ 日根神社

日根野東上にあり、10世紀前半の延喜式神名帳に記載される古社で、平安時代末期から江戸時代までは大井関大明神、日根大明神と呼ばれていました。地元では「おおせきさん」と呼ばれています。社伝によれば、創建は673(白鳳2)年。720(養老4)年には和泉五社の一社となっています。祭神は鵜芽草葺不尊(うがやふきあえずのみこと)と玉依姫命(たまりひめのみこと)の二柱と伝えられていますが、一説には新羅の億斯富使主(おみふのおみ)であるともいわれています。大井関大明神とも呼ばれたように、田畑を潤す樫井川や水路を加護する神として親しまれてきました。創建以来幾度かの火災などにみまわれ、天正年間(1580年代)の織田信長の雑賀攻の際にも焼かれています。1602(慶長7)年に豊臣秀頼により現在の社殿が建立され、その後岸和田藩主岡部侯の庇護(ひご)を受けることとなりました。本殿は大規模な春日造、桧皮葺、向拝に華麗な唐破風をつけ、いかにも桃山時代らしい様式を伝えており、現在大阪府指定文化財となっています。また、5月5日に行われるこの神社の例祭「まくら祭り」は優美な祭として有名です。
(出典:『泉佐野何でも百科』  泉佐野市役所  1994年  183ページ)

参照→まくら祭り